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| レッスンルーム |
| ヘレン いくわよ! ハイッ!ハイッ!ハイッ!ハイッ! |
| アヤ・聖來 ハッ! ハッ! |
| いつき・ナターリア それっ! それっ! |
| ヘレン ウィーアー……ボディパーカッションバンド! |
| ライラ おおー…………ぱちぱちぱち。 みなさん、全身がドラムのようでございますです。 |
| 清美 どうも、ヘレンさん。自己紹介ありがとうございます。 それにしても……ボディパーカッション、とは? |
| アヤ アタシも知らなかったんだけどさ、 体で音を鳴らして音楽にするんだ。 頑丈なアタシ向きのジャンルだろ? |
| 聖來 バンドかな? って聞かれると、微妙かもしれないけどね。 でも、ダンスしながら体で音を出すのって、楽しいんだ! |
| 星花 よろしいのではないでしょうか。 自分たちで音楽を作り出したなら、バンドと名乗っても。 |
| 李衣菜 でも、どうしてボディパーカッションを? |
| いつき あははっ! 私たちも最初ヘレンさんに誘われたときは、 なんで? って思ったよ! |
| ヘレン アイドルはその体が楽器といっても過言ではない……。 つまりボディパーカッションとは、すなわちアイドルのこと! |
| ナターリア ヘレンの言ってることはよくわかんないけど、 楽しくて気持ちいいゾ! ライラもやる? |
| ライラ いいですねー。ライラさんも、見てたら ドコドコしたくなったでございますですよ。 |
| ナターリア リイナもセイカもキヨミもいっしょにやるゾ! |
| 清美 ええっ!? 私たちは……。 |
| いつき 簡単だし楽しいよ! 最初はハンドクラップからやってみよー! |
| ヘレン オーケー! エブリバディ! ミュージック、カモン! |
| (暗転) |
| 清美 すっかり巻き込まれてしまいましたね……。 ちょっとやっただけでクタクタなのに、 あのメンバーの体力、すごいですよ……。 |
| 星花 はい……少し休憩をいただきましょう……。 あら? |
| 李衣菜 こっちの部屋から、何か音がするね。 何だろう……? |
| (暗転) |
| 法子 ドーナツドーナツ、ジュワワワワ〜♪ んふふっ、ドーナツを揚げる音って、やっぱり最高っ! |
| マキノ …………オーケー。 録音できたわ。次に行きましょう。 |
| 時子 はぁ……いつまでこの茶番に付き合わせるわけ? さっさとしてちょうだい。 |
| 法子 ええ〜、待って〜! 食べるまでがドーナツですよーっ! ほら、揚げたてで美味しそうっ! ドーナツも、食べて〜♪ って言ってますよ! |
| 時子 …………。 |
| ライラ 甘くて香ばしくて、いいにおいですねー。 みなさんはおやつを作っているのですかー? |
| 志希 違う違う〜。これも音楽づくり、バンド活動なのだよ。 |
| 清美 ドーナツを揚げることが、音楽……? |
| 志希 ノイズミュージック! いろんな環境の音を録って〜、まぜまぜして〜、 はい、音楽のできあがりー。 |
| マキノ そういうジャンルがあるの。現代音楽の一種ね。 今回のテーマは「アイドル」。 アイドルたちにまつわる音を録って回っているの。 |
| 法子 急にドーナツを作ってって言われたから、 ビックリしちゃった。 ドーナツブームがきた!? って思ったよー。 |
| ライラ どーなつさん……おいしそうですねー。 |
| 時子 ほら、法子。ドーナツの出番よ。 飢えたアイドルにくれてやりなさい。 さぞかし美味しく食べてくれるでしょう。 |
| 法子 はい、ライラちゃん。 食べて食べて! |
| ライラ もぐもぐ……おいしいでございますー。 |
| 星花 ドーナツ以外には、どんな音を? |
| 志希 あたしは化学反応のシュワシュワ〜、バチバチ〜、 ドッカーン。 |
| 李衣菜 志希ちゃんらしいけど、大丈夫なの……? えっと、時子さんは? |
| 時子 ……鞭。 |
| 李衣菜 えっ? |
| 時子 鞭よ。何度も言わせないで。 ……何、その顔は。聴いてみたいの? |
| 李衣菜 い、いえっ、結構ですっ! あんまり長居するのもアレだし、そろそろ行こうか! お邪魔しましたーっ! |
| (終了) |
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